デュエルのバケットについて②~アドベンチャー、時の大洞窟~

始めに

この記事では、2023年11月に適用されたパッチ28.0にて適用されたカードバケットのアップデートとワイルド専用拡張「時の大洞窟」について解説します。

バケット」とは?という方は、以前書いた記事を参考にしてください。

syubun1486.hatenablog.com

 

アドベンチャー拡張の変更点

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バケットシステムのアップデート

各アドベンチャーのカードセットの独自バケットは廃止されるぞ。その代わり、それらは特定の拡張版セットのバケット編入されるんだ。「ナクスラーマスの呪い」は「ゴブリンvsノーム」のバケットに、「ワン・ナイト・イン・カラザン」は「グランド・トーナメント」のバケットに、「ガラクロンドの目覚め」および「ブラックロック・マウンテン」は「激闘!ドラゴン大決戦」のバケットに、「リーグ・オブ・エクスプローラー」は「突撃!探検同盟」のバケットに、それぞれ追加されるからな。

デュエルのバケットはクラスカードの出現率が高く、アドベンチャーはクラスカードの数が少ないため同じカードを大量に獲得できました。ただし、アドベンチャーは古い拡張であり、基本的に最近拡張よりもカードパワーで劣ります。弱い同じカードを大量に取る意味はありません。この仕様により恩恵を受けていた唯一のヒーローが破棄ウィローです。

破棄ウィローへの影響

 

大魔女ウィロー

 

ヒーローパワー

ワン・ナイト・イン・カラザンのウォーロッククラスカード

ウォーロックで「ワン・ナイト・イン・カラザン」バケットを出現させればこの3枚が獲得しやすかったです。銀食器ゴーレムが1度に3枚取れることも珍しくありませんでした。1マナのヒーローパワーから銀食器ゴーレムを毎ターン破棄する動きによりウィローはどの環境でも一定の強さがありました。

グランド・トーナメントのウォーロッククラスカード

バケットシステムのアップデートにより、「ワン・ナイト・イン・カラザン」と「グランド・トーナメント」は1つの同じ拡張として扱われるため、弱いカードが多く混ざりました。「時の大洞窟」でバフをもらったカードもありますが、そもそも「時の大洞窟」を採用したほうが強いです。今後は、マルシェザールのインプ、ジャラクサスの鉄拳をどうしても採用したいとき以外は「時の大洞窟」のカードを使ったほうが良いです。

 

時の大洞窟について

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拡張セット「時の大洞窟」はツイスト正式実装と同時に実装されたワイルド専用拡張です。

「時の大洞窟」には新カード34種、強化された復刻カード113種、合計147種のカードが収録されてるぞ。

全113種の復刻カードには、オリジナル版と「時の大洞窟」版の両方にダブり防止が適用されるんだ。つまり、オリジナル版のカードを既に所持していれば、「時の大洞窟」セットで同じレア度のカードを全て引かない限り、「時の大洞窟」から同名のカードを再び引くことはないぞ。復刻カードを既に持っているプレイヤーは持ってないプレイヤーよりも早く新録カードをそろえられるってことだ。

113/147が再録カードとなっているためダブり防止機能があります。古いカードを所持しているワイルド、ツイストプレーヤーはよいのですが・・・

 

デュエルへの影響

「レガシー」の苦痛の侍祭

「コア」の苦痛の侍祭

「時の大洞窟」の苦痛の侍祭

「全部同じじゃないですか!?」と言いたくなりますがデュエルでは違います。

初期デッキは同じ名前のカードを複数枚採用できません(バグで採用できた時もありましたが)。「レガシー」、「コア」、「時の大洞窟」のどの苦痛の苦痛の侍祭を採用するかによってバケットが決定します。

デュエルのバケットは、採用カードの所属拡張で決まります。「コア」の苦痛の侍祭を採用すれば報酬から「コア」セットのカードが出現します。「時の大洞窟」の苦痛の侍祭を採用すれば「時の大洞窟」セットのカードが出現します。「レガシー」は例外でどのバケットにも所属していません。「コア」も「時の大洞窟」も報酬に出てきてほしくないが苦痛の侍祭を初期デッキに入れたい場合採用します。

つまりバケット操作を行う場合は、過去の拡張で入手していても時の大洞窟のカードを作成する必要があります。新規参入者には厳しい仕様です。

翡翠デッキを組みたいけれど「仁義なきガジェッツァン」のカードは出現してほしくなければ、アヤ・ブラックポーを「時の大洞窟」で作成する必要があります。

クトゥーンデッキを組みたいけれど「旧神のささやき」のカードは出現してほしくなければ、クトゥーンを「時の大洞窟」で作成する必要があります。

ゴールデンなのは、個人の趣味です。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、落ち込む必要はありません。

デュエルでそれ以上に稼げばよいのですから。


www.youtube.com

 

過去のデュエル記事

syubun1486.hatenablog.com

syubun1486.hatenablog.com

syubun1486.hatenablog.com

デュエル、Firestoneでのデッキの調べ方 ハースストーン


デュエルのデッキの調べ方(ハースストーン) - syubun1486’s diary (hatenablog.com)

 

この記事で触れているFirestoneを使ったデッキの調べ方を紹介します。

 

⓪Firestoneをダウンロードしておく。

①ハースストーンでデュエルモードを選択し、ヒーロー選択まで進める。

特殊モード

デュエルを選択

カジュアル(無料)かヒロイック(150Gで入場、闘技場と同様)を選択

19ヒーロー(期間限定のディアブロを除く)から6人がランダムで提示され1人選びます。


②Firestoneでデュエル、高勝利数デッキ、全てのヒーローを選択。

デュエル、高勝利数デッキ、全てのヒーローを選択。

③削除を選択してマーカーを外し、①で提示された6人を選択して適用を選択します。

選択した6ヒーローの高勝利数デッキがわかります。

④詳細を表示を選択すれば、初期デッキが見ることができます。デッキコードのコピーもできます。

初期デッキとデッキコードのコピー


ヒーローを絞りたいときは、上部のヒーローからTire表が出せます。

 

デッキを絞りたいときは、全てのランクからレート上位の結果のみに切り替えることができます。




デュエルのデッキの調べ方(ハースストーン)

 

デュエルのデッキの調べ方

デュエルのデッキを調べる方法としては、以下の方法があります。

 

①パソコンで、デッキトラッカーであるFirestoneを導入する。

情報量と検索性からこれが最もおすすめです。

 

②hearthstone-decks.net または、そのX(twitter)アカウント

Hearthstone-Decks.net (@neon31HS) / X

ハッシュタグ#DuelsHSがついたポスト(ツイート)

情報のほとんどを①のFirestoneから持ってきている。

 

chromeのタイタン(@chrome575)さん / X (twitter.com)のDiscordサーバー

デュエル特有の仕様など、情報が集まる。

 

kohaku_hsow(@kohakuhsow)さん / X (twitter.com)の動画、配信。

 

 

ダイナソ一竜崎(@2_head_kingrex)さん / X (twitter.com)の配信。

 

 

 

デュエルのバケットについて~2023年5月現在~

 

2023.11.19内容修正しました。

 

始めに

この記事では、2022年12月に適用されたパッチ25.0にて適用されたカードバケットのリニューアルについて解説します。デュエルでデッキを組む際に必須の知識ですが、パッチ後の仕組みを解説している記事がないので自分で書くことにしました。

 

旧システム


デュエルモードは、1回対戦するごとにデッキに3枚カードを追加していきます。これらは任意のカード群に基づいており、これをバケット呼びます。

 

赤枠がバケットの名前です。


参考
報酬バケット調査~ウィロー/ウォーロック編~【ver21.6】 - クロムの頭の中 (hatenablog.com)

提示されるバケットは、自分のデッキを参照しています。デッキ内にそのバケットに所属しているカード1枚でもあれば、そのバケットが提示される可能性があります。これを理解せずにデッキを組むと様々なバケットが提示されることになり、デッキの方向性が歪んでしまいます。シナジーのあるカードだけのデッキを維持するために提示するバケットは絞るほうが良いです。出現バケットを絞り、狙ったバケットを確実に出現させるテクニックはバケット固定」と呼ばれます。

参考
【デュエル】20.8追加報告【爆弾】 - クロムの頭の中 (hatenablog.com)

旧システムには2つの問題があります。
①どのカードがどのバケットに所属しているのかわからない。ゲーム内、公式サイトではバケットを確認することができません。有志の方たちが調査したものを参照するしかなく、デュエルの敷居が高くなる要因の一つでした。
②運営が新拡張のたびにバケットを考える必要があり、手間がかかる。バケット仕様変更と同時期に、大会縮小やマーセナリーズ更新停止の発表がありました。デュエルは大丈夫なのかと不安になりましたが、今のところ環境に対して頻繁に調整が入っています。サービス継続のために必要な調整だったのでしょう。

 

新システム(パッチ25.0~2023年5月現在)

 

旧システムの任意のカード群バケットは廃止になり、拡張ごとのバケットが提示されるようになりました。例としてブラン(ハンター、ウォリアーのデュアルクラス)で次のようなデッキを組んだとします。

カードの右にどの拡張バケットに所属しているかを表示しています。

このデッキで提示される可能性のあるバケットは、「天下一ブドゥ祭」「ダークムーン・フェア」「烈戦のアルタラック」「深淵に眠る海底都市」「ナスリア城殺人事件」「集え!レジェンド・フェス」の6つです。「レガシー」バケットは存在しません。そのため、ツンドラサイはバケットに所属しないカードになります。

ある拡張のカードが1枚でも入っていれば、その拡張バケットが出現します。採用する拡張を絞ればバケット固定も可能です。そこは旧システムと同様です。



デッキを組む際に意識すること


仕様


・お宝はバケットに影響を与えない。愛用のお宝(最初に選ぶお宝)と途中でデッキに加わるお宝、パッシブはバケットに影響を与えません。
・クラスカードの出現率が高い。ただし、具体的な割合は不明です。
・レガシーバケットは存在しない。バケットに所属せず影響をあたえないカードになります。そのため断末魔パッシブ狙いのデッキによくレプラノームが採用されます。

レプラノーム
・再録されてコアと元拡張の2種類が存在する場合は、カードの拡張に従う。例としてネルビアンの卵はナクスラーマスの呪いとコアセットの2種類が存在します。コアセットのカードを使用するとナクスラーマスの呪いは提示されません。

拡張が違うので赤枠のマークがちがいます。



・デスナイト、デーモンハンターを使用するとき、それらのヒーローが存在しない拡張は中立カードのみ出現する。
・デスナイトは、初期デッキのルーンのカードのみ出現する。(2023年5月現在バグ発生中 色問わずルーンが3つのカードが報酬に出現せず、提示されるバケットにも影響しません。)

現在このバグは治っています。ただしクライマックス・デスDIE爆発のような混色ルーンのカードで報酬がおかしくなるバグが23年11月現在発生しています。

beerbrickディスコードへの報告



バケットを3未満に絞った場合、ランダムな拡張バケットが提示される。ランダムに提示されるバケットは、デュエル未実装の拡張が出現することもある。
・ETCの中身は影響しない。ETCのバンドメンバーはバケットに影響をあたえません。例としてロウゼブをバンドメンバーに加えても「ナクスラーマスの呪い」バケットは提示されません。


アドバイス


・採用する拡張数は可能な限り絞る。採用拡張を3つ以下にすれば「バケット固定」を行うことが可能です。
・最新拡張で固めたほうが強くなりやすい。例として、勝率が良いヴァンダル・ストームパイクの断末魔プリーストは、「コア」「リッチキング凱旋」「風集うストームウインド」の3拡張に固定しています。これによりスタンダードでよく見るアンデッドプリーストを組むことができます。

・アドベンチャーのカードはカードプールが少ない。前述したクラスカードの出現率が高い仕様のため同じカードを大量に獲得することが可能です。

ワン・ナイト・イン・カラザンのウォーロッククラスカード

ウォーロックでワン・ナイト・イン・カラザンバケットを出現させればこの3枚が獲得しやすいです。銀食器ゴーレムが1度に3枚取れることも珍しくありません。ただし、アドベンチャーは古い拡張であり、基本的に最近拡張よりもカードパワーで劣ります。この方法が使えるヒーローは少ないです。

アドベンチャーバケットシステムは変更になりました。

以下の記事にて解説しています。

syubun1486.hatenablog.com


終わりに


デュエルは、スタン落ちのカードを使用し、さらに特有の仕様が多く存在する敷居の高いモードです。筆者はデュエル実装当時から遊んでいますが、仕様すべては覚えきれていません。デュエルを始めようと思う人がもし存在するなら、この記事がその助けになれば幸いです。

 

 

「アカデミックキャリアをカオスにしちゃおう」

 

ボーンメア杯 コントロールのすゝめ

 

ボーンメア杯とは

ボーンメア杯とは、隔週土曜日の20:30からLobi Tournamentで開催される非公式大会です*1。ルールは1ヒーロー1デッキ2本先取で最大の特徴は、基本カードとコモンのみでデッキを構築する必要があることです。つまり、デスナイトなどのヒーローカード、奇数と偶数、心霊絶叫も使用禁止です。ただし、コモンですが「ボーンメア」(初代主催者が嫌いだったカードであり大会名にもなっている)「出陣の道」(ウォリアー弱体化のため*2)も禁止です。

ボーンメア杯の環境

 ハンターはブドゥ際において追加されたコモンカードが3枚とも強く*3、ランク戦において使用率の高いミッドレンジハンターから「死線の追跡者レクサー」と「ご主人様の呼び出し」を抜いただけでボーンメア杯に出られます。また、他のヒーローを使っている人もアグロデッキが多いです。

 アグロデッキが多いのでアグロ対策カードを大量に入れたデッキを使えば勝てます。実際にそのようなデッキで自分は優勝しています*4。コモンカードだけでコントロールデッキは組めないのではないかと考えるかもしれません。確かに、除去カードは限られています。とくに全体除去は「出陣の道」が禁止であるため、強いのは「フレイムストライク」ぐらいです。しかし、相手もヒーローカードによる無限リソースや強力なドローカードを持っているわけではないので、いつかは息切れします。挑発や急襲で相手の息切れまで時間を稼ぎ、バリューで勝つことができます。

中立の強いカード

ブドゥ祭で追加された新カード

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「アマニの戦熊」

急襲で有利なトレードをした後、挑発として盤面の維持ができます。

「ドラゴンモーの爆炎龍」

貴重な全体除去、スタッツも高いです。

「ハーフタイムの清掃員」

対ハンター戦では盤面を取りつつ、ヒーローの体力も維持している必要があります。隠れ身で有利トレードがしやすく、血祭による装甲で体力の回復もできます。

「盲目のレンジャー」

急襲と血祭は相性が良く盤面を取るのに役立ちます。

スタン落ち間近のカード

「タールクリーパー」

ランク戦でもよく見るカードです。スペルブレイカーぐらいしか弱点がありません。

「コバルト・スケイルベイン」

速いデッキの対策のため挑発と相性が良いです。挑発でスケイルベインを守れるため、能力を何度も発動できます。また、体力よりの挑発ミニオンは、自分からは攻めれず泥仕合になります。その間に相手に解決策となるカードを引かれる恐れがあります。スケイルベインはそのようなミニオンを強化し、決着をつけることができます。

今回は紹介しませんが、「菌術師」や「ヴァイオレット・ヴルム」、「ファイアプルーム・フェニックス」などまだまだ強いカードはいます。

最後に

vs.lobi.co

今週の土曜日20:30から、ボーンメア杯が開催されます。今回紹介したカードを使ったり、裏をかいてこのカードたちの対策をしたりと少しでもボーンメア杯に興味をもってもらえればうれしいです。

 

今週の大会までに公開するために急いで書いたので、質問や指摘があれば

秋分 (@syubun1486) | Twitter

まで